「それでは、勇者の面接を始めます」
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94: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:47:14.40 ID:AjSdyyFV0

大司教「しかしな行政官よ。儂は、あれから考えたのじゃが」

大司教「儂らの仕事への取り組む姿勢は、このままで正しいのじゃろうか」

行政官「それは、前回確認したじゃないですか」

大司教「まあ、聞いてくれ」

大司教「回りくどいのは嫌いじゃから、率直に言わせてもらうぞ」

剣聖「普段最も回りくどい男がか。珍しいこともあるものだ」

大司教「儂らが面接で対峙してきた者たちは皆、何かしらの理由、何かしらの力を持ったものばかりじゃ」

剣聖「……」

大司教「そんな奴らが、たかが『勇者』の称号を貰えなかったからと言って。その目的を違えるとは到底思えないのじゃ」

行政官「そうでしょうか?彼らは現に、この面接を、勇者に成るための面接を受けに来たんです」

行政官「彼らは何故ここに来たか、それは『勇者』を志していたから」

行政官「そんな彼らから、勇者に成る可能性を奪ってしまう危険性は前回お話ししたとおりです」

大司教「まあ、一部そういった輩もおるかもしれん。しかしな行政官」

大司教「例えば、前回の面接に来た元盗賊。あやつは、『仮に、勇者に認定されずとも脱獄してでも魔王を倒しに行く』そう申しておったではないか」

行政官「一例だけでは何とも」

大司教「もっと前の話もしようか、神から力を授かった優男。あ奴は『勇者』のことを『ちょっとだけ憧れなくもない』と、そう言ってのけた」

行政官「彼は、この仕事の中で最も特異な存在でしたし……」

大司教「そうか?しかし、儂らの危惧はそれこそ推論を重ねただけの言わば机上の空論じゃ」

大司教「対して、はっきりと挙げれるだけでも二人も居る。それに、儂の鑑識眼に則って言えば」

大司教「面接を受けた多くの者たちの目的は、『魔王討伐』であって『勇者』ではない」

剣聖「その見えない鑑識眼な」


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