「それでは、勇者の面接を始めます」
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103: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:51:21.70 ID:AjSdyyFV0

剣聖「いいぞ」

行政官「……認定された勇者が、逃げ出そうが知ったことか。私たちの仕事は『勇者』を決めるところまでで、その後は知らん」

大司教「のってきたのう」

剣聖「それ、もっとだ」

行政官「勇者の息子……?勇者は私の友達だ!コネ入社ぐらいさせて何が悪い!……」

行政官「……ふぅ」

剣聖「どうだ?楽になったろう」

行政官「……ふふ、そうですね。ありがとうございます」

行政官「しかし、なりたくないと言っている者を勇者に任命するというのは少し罪悪感が残りますね」

剣聖「まあた、いい子ちゃんが顔を覗かしているぞ」

大司教「性分なんじゃろうて」

大司教「少なくともあやつは自分の意志で、この面接を受けに来た。なれば結果がどうなろうと知ったことではないわ」

行政官「まあ、それもそうですね」

剣聖「そういえば、辞退って許されるのか?」

行政官「制度上は。しかし、王からの拝命を受けないのは極刑に値します」

剣聖「まあ、現実的にはないということだな」

行政官「そういうことです」

大司教「……」

剣聖「……」

行政官「……」


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