「それでは、勇者の面接を始めます」
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97: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:48:35.98 ID:AjSdyyFV0

大司教「まあ、それもある」

剣聖「……俺も、それが言いたかったのだ」

行政官「はい?」

剣聖「……」

剣聖「し、正直どう思った。あの堕落した、勇者の息子を見て」

剣聖「俺は、思った。情けないと。むかっ腹がたつと」

行政官「それは、まあ」

剣聖「奴を勇者に認定してくれたなら、俺が奴を直々に奴を鍛えなおしてやる」

大司教「お主がか?」

剣聖「なに、先代の勇者も俺が鍛えたんだ。俺の指導はちょっと厳しいが、成果は必ず上がる」

剣聖「なにせ、若い役人に素手の喧嘩で負ける男を『勇者』にまで育て上げたのだからな」

大司教「もしや先代勇者の教育法って、お主譲りなのではないか?」

剣聖「む、そうかもしれんな」

大司教「なれば、勇者の息子がああなった一因はお主にあるのでは?」

剣聖「な……」

行政官「想像に難くないですね」

剣聖「ななな、なればこそだ!勇者が成し得なかった教育を俺が完成させてやる!」

行政官「彼のあの様子なら、間違いなく逃げ出すんじゃないでしょうか」

剣聖「ゆ、勇者は耐えきってみせたぞ!」

大司教「『先代勇者は』な」

行政官「そう、それも一つの要因なんですよ。彼は勇者の息子であって、勇者ではない」


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