61: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:40:01.04 ID:/2tjzfVC0
陽気な男「信じてもらわなくていいですよ、できるなら正当に出所する方がいいってだけで」
陽気な男「さっきも言いましたが、俺を勇者と認めずに再び牢にぶち込むというならそれで構わない」
62: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:40:31.86 ID:/2tjzfVC0
――――――
行政官「さて、それでは審議を始めましょうか」
63: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:40:59.75 ID:/2tjzfVC0
剣聖「だが、あの男は既にそれを持っているように見受けられた。なれば、奴には勇者となる資格はあるはずだ」
剣聖「俺がなれなかった勇者に」
64: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:41:26.62 ID:/2tjzfVC0
剣聖「そこまではしなくていい・・・だが気持ちだけ頂いておく」
行政官「さて、剣聖殿の意見は至極わかりました」
65: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:41:55.03 ID:/2tjzfVC0
大司教「言ったじゃろ?教会は寛大なんじゃよ」
行政官「しかし、彼は悔い改めているようには見えませんでしたが?」
66: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:42:22.01 ID:/2tjzfVC0
行政官「うーん、納得は出来ませんが大司教の意見はわかりました」
行政官「さて、話は尽きませんが、そろそろ採決に移りましょうか」
67: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:42:48.17 ID:/2tjzfVC0
大司教「しかしな行政官よ、儂の鑑識眼なんぞ当てにならんかもしれんぞ?」
大司教「あの陽気な男は、儂の想像以上のことやってのけるやもしれぬ」
68: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:43:16.99 ID:/2tjzfVC0
大司教「さて剣聖よ、儂らの疑惑は深まりつつあると思うがどうじゃ?」
剣聖「・・・うむ」
69: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:43:45.01 ID:/2tjzfVC0
――――――
勇者は、魔王討伐の旅に出る前は王都より遠く離れた南西の小さな町で衛兵を務めていました。
当時、町役場に勤めていた私とは年も近かったこともあり。よく二人で、町の酒場に繰り出したものです。
70: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:44:16.60 ID:/2tjzfVC0
勇者「恋人の家族の敵討ちってのもあるけど、何か大それたことをやってみたいって気持ちもある」
勇者「世界を見て回りたいという好奇心もあるし、この町に飽きたってのもある」
71: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:44:51.49 ID:/2tjzfVC0
――――――
剣聖「・・・俄かには信じられんな。手を抜いたのではないか?」
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