68: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:43:16.99 ID:/2tjzfVC0
大司教「さて剣聖よ、儂らの疑惑は深まりつつあると思うがどうじゃ?」
剣聖「・・・うむ」
行政官「なんのことです?」
大司教「お主のことじゃ行政官。お主は意図的に勇者を認めまいとしているであろう」
行政官「・・・そんな馬鹿な」
剣聖「いや、そうとしか思えん。疑うのは辛いが正直に答えてくれ」
行政官「・・・」
大司教「なあ行政官よ、剣聖を見てみよ。あの強面を」
剣聖「・・・?」
大司教「あんな凶悪な顔をしながら、在奴は己が勇者に憧れていたという本心を儂らに語ってくれた」
大司教「それだけ儂らを信用してくれているということじゃ」
剣聖「顔のくだりは必要だったか・・・?」
大司教「儂だってそうじゃ。お主らを信頼しているからこそ、教会の建前を捨てて、この仕事に積極的に協力しておる」
大司教「ここでの儂の発言を外で漏らされたら、大ごとじゃぞ。絶対に漏らすでないぞ」
剣聖「なあ、聞いているのか?」
大司教「行政官よ、お主が何らかの悪意をもっているとは儂には思えん」
大司教「お主もまた確固たる意思をもっているが故に、そうせざるを得ないのじゃろう?」
行政官「・・・」
大司教「儂らは仲間じゃ、話してくれはせんか?」
剣聖「・・・」
行政官「―――わかりました」
行政官「あなた方は同志だ。全てお話ししましょう」
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