158:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:44:37.24 ID:8fWIK/550
「言うよ!」
159:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:45:11.52 ID:8fWIK/550
涙を目にいっぱいに溜めて、彼女も叫ぼうとした。
160:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:45:42.09 ID:8fWIK/550
けれど、私がその続きを遮った。
怖くなった。
161:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:46:20.99 ID:8fWIK/550
彼女が痛みに呻いている間に、私はドアに手をかける。
162:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:46:48.70 ID:8fWIK/550
がちゃり、と拒絶の音。
鍵を掛け、いつか彼女に出会った時のように、その場にへたり込んだ。
163:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:47:26.74 ID:8fWIK/550
「開けてよ! 千早ちゃん! お願い、お願いだから!」
164:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:48:13.72 ID:8fWIK/550
どうして。
どうして、そんなに私に固執するの。
165:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:48:52.47 ID:8fWIK/550
166:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:49:23.91 ID:8fWIK/550
一際大きな叫び声が聞こえ、ドアを叩く音が止んだ。
167:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:50:32.36 ID:8fWIK/550
私達の間に、久しぶりの静寂が訪れた。
そしてぽつりと、彼女が呟いた。
168:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:51:24.39 ID:8fWIK/550
「でも、私には才能も力もなかった」
「小学校卒業する頃には、半ば諦めてたんだよね」
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