167:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:50:32.36 ID:8fWIK/550
私達の間に、久しぶりの静寂が訪れた。
そしてぽつりと、彼女が呟いた。
「私、アイドルになるのが夢だったんだ」
今にも消え入りそうなかすれ声で。
「小さい頃ね、近所の公園で歌ってるお姉さんがいてね」
「私も歌ったら、みんなに誉めてもらえたの」
「みんな楽しそうで、私も楽しくて」
「だから私、もっともっと、たくさんの人を幸せにして、楽しませてあげたいって思ったの」
「それで、将来の夢がアイドル。安直だよね、えへへ」
涙声を堪えながらの、精一杯の強がりが聞こえた。
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20