千早「賽は、投げられた」
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168:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:51:24.39 ID:8fWIK/550


「でも、私には才能も力もなかった」

「小学校卒業する頃には、半ば諦めてたんだよね」

「私なんかには、アイドルなんて絶対に無理だ、って」

「ほら、千早ちゃんも知ってると思うけど、私って音痴だから」


そう言うと、どこかで聴いた童謡をワンフレーズ歌った。

音痴、というほどではないけれど、お世辞にも上手とは言えない歌声。


「やだよねぇ。大人に近づくと、なんか現実的になっちゃって」

「……そんなこと考えてたんだけどね。ある日、気持ちが変わる出来事があったの」


「合唱コンクールに出たんだ」


その一言に、私の心が、僅かに揺さぶられた。




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