40:1[saga]
2018/03/24(土) 22:00:35.47 ID:N9NZ/oAL0
32.
公生「重くない? 大丈夫?」
梓「はい、大丈夫です」
41:1[saga]
2018/03/24(土) 22:01:30.26 ID:N9NZ/oAL0
33.
唯「あーずさちゃんっ♪」
梓「ひぃっ」
42:1[saga]
2018/03/24(土) 22:02:55.50 ID:N9NZ/oAL0
34.憂side 深夜2時頃
すっかり眠り込んでしまった椿さんと純ちゃん。なんとなく私は1人でゲームの続きをしていた。
43:1[saga]
2018/03/24(土) 22:03:45.67 ID:N9NZ/oAL0
35.公生side
女の子だらけで温泉に行くなんてと最初は抵抗が大きかったけど、僕はすっかり女の子に慣れてしまっているようだった。大した不便もなく、それどころか楽しく過ごせていた。
『有馬先生、聞いてますー?』
44:1[saga]
2018/03/24(土) 22:05:29.00 ID:N9NZ/oAL0
36.梓side
有馬さんが初めて唯先輩と会ったのは、今から8年ほど前。有馬さんがレッスンをつけていた相沢凪さんと連弾をした学園祭の日。
「あの時はびっくりしたよ。5歳の女の子が泣いてピアノ教えてって頼んできたんだから」
45:1[saga]
2018/03/24(土) 22:08:03.71 ID:N9NZ/oAL0
38.数ヶ月後 夏休み初日
唯「夏だねー梓ちゃん」
梓「夏ですねー唯先輩」
46:1[saga]
2018/03/24(土) 22:09:19.72 ID:N9NZ/oAL0
梓「唯先輩、明日からは練習しますよ。音楽室の使用許可は取ってるんですよね?」
唯「まあ、うん。吹奏楽部は第一音楽室使うって先生が言ってたし大丈夫だよ」
どうでもいいけど、私たちがいつも通っているのは新設された第二音楽室だ。元々は合唱部が使うための部室的部屋だったらしいが、いろいろ先生が気を遣って唯先輩に部屋を貸しているということだった。
47:1[saga]
2018/03/24(土) 22:10:59.91 ID:N9NZ/oAL0
39.4日後
唯「うーみだーーー!!」
純「ひゃっほーい!!」
48:1[saga]
2018/03/24(土) 22:13:30.38 ID:N9NZ/oAL0
40.同日夜
梓「行きますよ、唯先輩」
唯「やーだぁ、もうちょっとだけー」
49:1[saga]
2018/03/24(土) 22:15:29.73 ID:N9NZ/oAL0
41.唯side
梓「ピアノの音……?」
梓ちゃんは防音室の小窓から中を覗く。私には見なくても分かる。有馬先生のピアノだ。
50:1[saga]
2018/03/24(土) 22:23:34.60 ID:N9NZ/oAL0
42.梓side
心が揺れる。ピアノの音色が身体中に響き渡るようだった。
楽しげな幸せそうな、しかし確かに大人しく柔らかく、そして何より悲しかった。
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