50:1[saga]
2018/03/24(土) 22:23:34.60 ID:N9NZ/oAL0
42.梓side
心が揺れる。ピアノの音色が身体中に響き渡るようだった。
楽しげな幸せそうな、しかし確かに大人しく柔らかく、そして何より悲しかった。
言葉が出ない。初めての体験だった。考えることができなかった。
次元が違い、覚悟が違った。ピアノの音は聞こえなくなり、感情の音が圧倒的に頭に広がる。
『生まれ変わった天才』
『千色パレット』
そのあだ名通り、有馬さんの音色は様々な色に彩られ、そして感情が、どんなものかも分からない感情が湧き上がって押し寄せて来るのだった。
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