43:1[saga]
2018/03/18(日) 21:20:22.74 ID:61wO2nel0
34.
「紬さん! 紬さん!!」
憂はムギちゃんを抱きかかえる。
44:1[saga]
2018/03/18(日) 21:24:48.68 ID:61wO2nel0
35.
私は1人になった。
1人というのは結構珍しいことで、私はなんだかんだ誰か、その親密さがどうだとしても、人といつもいた。文字通り距離的にも、また精神的にも。孤独は、新鮮だった。
45:1[saga]
2018/03/18(日) 21:32:28.71 ID:61wO2nel0
『過去って夜みたい』
何を思うか分からない目で、きゅうべえは私を見返した。
『憂がそう言っていたよ。彼女にとって、姉の存在は全てと言っていい。興味深いよ。あそこまで人間が人間を想えるとは。限度を超えてる』
46:1[saga]
2018/03/18(日) 21:39:29.91 ID:61wO2nel0
36.
「……お姉ちゃん」
私は憂のベッドの側まで来て、椅子に座った。
47:1[saga]
2018/03/18(日) 21:46:50.58 ID:61wO2nel0
37. 10分後
「おい! 今入るな!」
部屋の外で澪ちゃんが誰かを止めていた。憂はもう寝息を立てていて、私は部屋を出ようとしていたところだった。
48:1[saga]
2018/03/18(日) 21:48:16.38 ID:61wO2nel0
「私は、あなたたちを説得することはできないのかな……?」
「できないわね。平沢憂は……『ワルプルギスの夜』は時期に世界を滅ぼす。私は何回も、そいつが世界を滅ぼすのを見てきたのよ。時間を何回も戻してね」
そうか、できないんだね。
49:1[saga]
2018/03/18(日) 21:57:56.47 ID:61wO2nel0
38. 数秒前 澪side
唯を助けなきゃ、そう思って部屋に飛び込んだ。次の瞬間見たのは、悪魔のような唯の顔と、地獄のような惨劇だった。
「ゆ、ゆ、唯……? これ、これは一体……」
50:1[saga]
2018/03/18(日) 22:06:26.89 ID:61wO2nel0
39. 唯side 同日夜中
「ただいま」
なんて言っても家には誰もいない。私は自室の電気をつけた。
51:1[saga]
2018/03/18(日) 22:14:52.51 ID:61wO2nel0
40.
曲が変わった。なんだっけ、これは……
「憂の……新曲……」
52:1[saga]
2018/03/18(日) 22:20:06.07 ID:61wO2nel0
41. 数時間後 梓side
「おい律、勝手に入って大丈夫なのか……?」
「怖いなら帰れよ。私はついてこいなんて一言も言ってないぜ」
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