50:1[saga]
2018/03/18(日) 22:06:26.89 ID:61wO2nel0
39. 唯side 同日夜中
「ただいま」
なんて言っても家には誰もいない。私は自室の電気をつけた。
キー太が目に入った。寂しそう。そういえば昨日も今日も触ってあげられてなかったね。
「よいしょっと」
キー太はとっても重かった。
太ったんだね、私は結構痩せちゃったよ。
♪〜♪〜
適当に思い出した「ふわふわ時間」を弾いてみた。なんというか……
「へたくそ」
私は音楽プレーヤーの再生ボタンを押した。ランダムだったが、たまたま私たちのふわふわ時間が流れる。
「上手いな」
とは思わなかった。上手い下手ではなく、私たちの演奏は、
楽しそうだった。
輝いていた。
そんな、ただの青春。唯の青春だった。
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