52:1[saga]
2018/03/18(日) 22:20:06.07 ID:61wO2nel0
41. 数時間後 梓side
「おい律、勝手に入って大丈夫なのか……?」
「怖いなら帰れよ。私はついてこいなんて一言も言ってないぜ」
まだ警察は平沢家を訪ねてはいないようだった。澪が唯のことを黙っていたから。
「そんな意地悪言うなよ。私は……」
澪は覚悟を決めたように、まるで別人のように言った。
「私は、どんな唯でも唯が好きだから。もちろん友達として。魔法少女なんか知るか。あんな終わり方、私は絶対に嫌だ」
澪も別人のようだった。いつよりも増して凛々しくみえる。
「鍵……開いてるよ……」
私は2人に目配せした。2人は無言で頷く。唯がここにいるかもしれない。それだけで、私の心臓は大変に暴れまわっていた。
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