唯「奇跡も、魔法も、あるんだよ」
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53:1[saga]
2018/03/18(日) 22:21:12.64 ID:61wO2nel0
42. 梓side

唯の部屋は、外からは分からなかったけど電気がついていた。私は躊躇なくドアを開ける。

「……唯」

ひどい顔、だった。机に突っ伏しながら、何も考えずに寝ているようだった。

「なに笑ってんだよ、梓」

「律もね」

私は唯に歩み寄る。机の上に、唯が寝ながら下敷きにしている紙を拾い上げる。

「これは…………」

歌詞、だった。

♪♪

キミがいないと何もできないよ
キミのごはんが食べたいよ
もしキミが帰ってきたら
とびっきりの笑顔で抱きつくよ

キミがいないと謝れないよ
キミの声が聞きたいよ
キミの笑顔が見れればそれだけでいいんだよ

……

♪♪


「U&I」

そう丸い文字で書いてあった。



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