48:1[saga]
2018/03/18(日) 21:48:16.38 ID:61wO2nel0
「私は、あなたたちを説得することはできないのかな……?」
「できないわね。平沢憂は……『ワルプルギスの夜』は時期に世界を滅ぼす。私は何回も、そいつが世界を滅ぼすのを見てきたのよ。時間を何回も戻してね」
そうか、できないんだね。
なら、仕方ないよね。
私は2人の方に手を伸ばした。
ガチャ
空間が転移した。黒髪と赤髪、ふたりの上半身だけが、綺麗に交換された。
「な……んで……」
「なんで? 納得したら死んでくれるの?」
あの装置は別に必要なかった。飾りではないけれど、安定感を出すためのものだったって、それだけの話だ。
赤髪の方が最後の力で投げつけた鎌を、私は鎌の速度を反転させ、鎌は赤髪の首を刎ねた。
「あはは、ごめんね。私、頭おかしくなっちゃったみたいでさー」
私は2人に銃を向ける。黒髪はなんとか装置を使おうとしている。私はその手を撃ち抜く。その部分から急激に脱水が起こり、黒髪は、そして次に撃った赤髪の方も炭素の塊になってしまった。
涙はさっき枯れたようで、私の心はもう何も感じられないくらい空っぽで、干からびていた。
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