44: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:13:18.45 ID:AWCgvPWLo
===3.
「ねっ、プロデューサー気持ちいい?」
「あ、ああ……。気持ちいいよ」
45: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:15:50.39 ID:AWCgvPWLo
「えへへ〜。それじゃあ他のことも私がやったげるから、プロデューサーはゆっくり横になって休んでてね!」
そう言って彼女は立ち上がり、P氏は急速に青ざめた。
46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:19:13.66 ID:AWCgvPWLo
これをP氏に対する信頼と友情、ひいては敬慕の証と捉えるか、
周りの恋敵へ対する僅かばかりのけん制と考えるかは見る者次第の任せ事。
……今、心新たに生まれ変わった海美は自信をもってこう答える。
47: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:20:22.84 ID:AWCgvPWLo
「ねえプロデューサー。この辺に私用のルームランナー置いても良い!?」
開口一番、P氏の前へと戻るなり海美は焦った様子で提案した。
が、当然のようにこの申し出は彼に却下され。
48: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:21:23.51 ID:AWCgvPWLo
「分かった。海美、認めようじゃないか。……ダンベルだったら置いても良い」
「ホントにいいの? やったーっ!」
49: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:23:12.79 ID:AWCgvPWLo
――さて、それからしばらく経ってのことである。
P氏の自宅、玄関前に二人の少女がやって来た。
彼女たちはそれぞれ扉に貼りだされた奇怪な文書に目を通すと。
50: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:24:46.17 ID:AWCgvPWLo
「大体、私らより先に来とる海美はドコ行ったん? あの子怪我させてしもた張本人やから言うて、
早や抜けしてまでプロデューサーさんに謝りに行ったはずやのに」
「そう言えわれてみればそうだよね。貼り紙を見て帰ったとか」
51: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:25:58.61 ID:AWCgvPWLo
「臭う、臭うで。こりゃ事件の匂いがプンプンや」
「事件?」
52: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:26:54.84 ID:AWCgvPWLo
「どっ、どないしよう美奈子!? もしも、もしもの話やけどあの二人が……!!」
「お、おおお落ち着いて奈緒ちゃん! まだそうだと決まったワケじゃないよ!」
53: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:27:46.61 ID:AWCgvPWLo
「日頃から誘惑の多い劇場で健気に頑張るプロデューサーさん!
その貞操をあの人に目をかけて貰ってる私らが守ってあげんでどないするん!」
「そうだよ、それは分かってるよ! だから二人で一緒に来れるよう、あみだくじに細工をしたのもこのためで……。
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