52: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:26:54.84 ID:AWCgvPWLo
「どっ、どないしよう美奈子!? もしも、もしもの話やけどあの二人が……!!」
「お、おおお落ち着いて奈緒ちゃん! まだそうだと決まったワケじゃないよ!」
「でもでも、私ら確認する術持ってへんし……」
「それを今考えてるんじゃない! どうしよう? こういう時はまず警察に――」
「警察はダメ! 大事にしたらアカン真実もあるねんで!?」
「じゃあ一体どうやって探すつもり!?」
美奈子が叫び、奈緒が呻く。
二人はちょっとしたパニックだ。
そのうちこの世の終わりのような顔をした奈緒が観念するようにこう言った。
「あああ〜、嫌や〜。こうしてる間にも二人でタイとか行ってたらどないしよう……」
すると美奈子は大げさに驚いて。
「ちょ、ちょっと待って奈緒ちゃん。わざわざタイまで行くってどういうこと?」
「どういうって……。ほな、モロッコかな? 流石にアメリカとかは何かちゃうし」
何やら会話が噛み合わない。
そう感じた美奈子は訝しみながらこう続けた。
「ねえ奈緒ちゃん。私たちプロデューサーさんと海美ちゃんがどうしてるかって話をしてるよね?」
「せやで。美奈子もあの人の宦官宣言は知ってるやろ?」
言って、奈緒が拳を握る。
89Res/78.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20