49: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:23:12.79 ID:AWCgvPWLo
――さて、それからしばらく経ってのことである。
P氏の自宅、玄関前に二人の少女がやって来た。
彼女たちはそれぞれ扉に貼りだされた奇怪な文書に目を通すと。
「なんじゃこりゃ? "留守です。湯治のため二、三日温泉に浸かりに行って来ます"?」
「何って奈緒ちゃん書き置きだよ。プロデューサーさんが温泉に行きましたよっていう」
「いやいやいや、それは誰が見たって分かる話やろ?」
「だね」
「私がココで言いたいのはな、美奈子。なんでプロデューサーさんは
わざわざこんな貼り紙を玄関に貼っとるんかってトコやないの」
おまけにその貼り紙はスケッチブックのページにクレヨンで書かれた物である。
横山奈緒と佐竹美奈子。
流石に大勢で押しかけるのは迷惑だろうということで、厳正なる話し合いとあみだくじの結果、
事務所のメンバーを代表してお見舞いに訪れたこの二人は、なんとも腑に落ちないといった様子で互いに顔を見合わせる。
89Res/78.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20