64: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/06(金) 18:05:59.07 ID:LZXIfz580
【Le Langage des Fleurs】
花を見ると、気分が落ち着いた。
65: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/06(金) 18:07:11.07 ID:LZXIfz580
【一進一退】
うたた寝から目が覚めると、うっすらと腿に広がる痺れに気が付いた。
66: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/06(金) 18:08:43.98 ID:LZXIfz580
描けた。
描くことが、できた。
どうしてかは分からない。
67: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/06(金) 18:10:50.42 ID:LZXIfz580
【意味なんてなくてもいい】
かたりと音を立てて、紙の斜め前に缶の飲み物が置かれた。手元を照らせる程度のクリップライトの明かりを頼りに作業をしていたから、少しだけ驚いてしまった。
68: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/06(金) 18:11:48.57 ID:LZXIfz580
「すごい、なんていうか、夕方からずっと集中して描いてたみたいだったから」
「……そう?」
69:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:12:34.03 ID:LZXIfz580
「これ飲んじゃったから、もっかい歯磨きしなきゃ」
「朝まで起きてればいいんじゃない?」
70:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:14:01.35 ID:LZXIfz580
貰った飲み物のお返しと自分用のガムを買い、お店の外に出た。
私のことを気にしてか、彼は部室を出てからずっと一歩前を歩いてくれている。
視界が心許ないとは言わなかったのに。もしかしたら部長さんとそういう話をしたというのは……まあ、ないよね。
71:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:14:57.96 ID:LZXIfz580
「キス……を」
されそうになったんだけど……、と続けたかったのだが、彼が突然立ち止まったことにより遮られた。
72:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:15:57.23 ID:LZXIfz580
「そのまましたの?」
「いや、しては……ない」
73:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:17:22.11 ID:LZXIfz580
「やっぱり、なんでもない」
「……」
74:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:18:18.77 ID:LZXIfz580
「少なくともあの人は、相手によって対応を変えてる。
俺の目線と東雲さんの目線は違う──だから、軽率なことは何も言えない」
「……けど、そんなの」
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