69:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:12:34.03 ID:LZXIfz580
「これ飲んじゃったから、もっかい歯磨きしなきゃ」
「朝まで起きてればいいんじゃない?」
「……でも私、夜更かし苦手なんだけど」
そう言って私はテーブルにだらんと上半身をすべらせる。
絵を描いているならまだしも、それが途切れてしまうと途端に眠気が襲ってきそうだ。
うーん、と彼は顎に手を置き、
「何か食べ物でも買ってくる?」
「何かって?」
「軽くつまめるものとか」
「……んー」
まともな返しもせずに口元を手で隠しながら小さく欠伸をすると、控えめな笑い声が耳に届いた。
「その感じだと、帰ってくるまでに寝てそう」
「……たしかに」
否定できないのが悲しい。
ちらと自分の腿へと目を落とすと、部長さんはすうすう寝息を立てて寝付いている。
「私も行く」
と言うと、彼は一瞬何かを考えるようにして口元に手をやったが、すぐに私に視線を合わせて頷いた。
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