追われてます!'
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242:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:37:59.10 ID:ZdvxIxQI0

 つーか、そもそもの話だけどライバルって俺程度でいいのか。

「ん? どうしたの?」

以下略 AAS



243:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:38:25.57 ID:ZdvxIxQI0

 そうしてしばらくお互い無言でいたが、
 やがて、佑希はふいっと目を逸らしてソファの方に歩いて行き、読んでいたらしい文庫本とスマホを手に持ち、こちらへと戻ってくる。

「ごめん。ちょっと疲れたから部屋戻るね」
以下略 AAS



244:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:39:13.53 ID:ZdvxIxQI0

【任せました】

 時間より少し早く待ち合わせの場所に向かうと、すでに奈雨と零華がそこで待っていた。
 零華は俺の姿を捉えるとすぐにいえいとピースサインを作って微笑み、近くまで駆け寄ってくる。
以下略 AAS



245:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:40:06.07 ID:ZdvxIxQI0

「じゃあ、わたしあっちなんで」

 と、駅に着くなりあっさり帰ってしまおうとするのを、

以下略 AAS



246:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:40:47.37 ID:ZdvxIxQI0

「……まあ、先輩。奈雨ちゃんのことをよろしくお願いしますね」

 と俺から間合いを取り、向けられていた視線の方へ歩いていく。
 そこで二、三やり取りを交わした後、零華は「がんばれー」と俺に口パクで伝え、改札へとつま先の向きを変える。
以下略 AAS



247:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:41:54.07 ID:ZdvxIxQI0

【シンプル】

 駅を出て地上に上がると、しとしとと降り始めらしい雨が降っていた。
 十五分とも経たぬ間に、外気はぐっと冷えてしまったらしい。やけに肌寒い。
以下略 AAS



248:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:42:25.87 ID:ZdvxIxQI0

 乗っているときは眠たそうにしていたけれど、今はそうでもないらしい。
 何かを言いたげに俺を見ては、こうじゃない、とでもいうように俯く。

「どうかしたか?」と訊ねると、奈雨は少し間をとってから、覚悟を決めたように口を開いた。
以下略 AAS



249:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:43:02.88 ID:ZdvxIxQI0

「お兄ちゃんにそう言ってもらえるの、他の誰に言われるよりも嬉しい」

「そっか」

以下略 AAS



250:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:43:30.25 ID:ZdvxIxQI0

「あのときね、ほんとはものすごく緊張してて、駄目だって思いながらお兄ちゃんのことを探しちゃって、
 それで、たまたま目をとめたところにお兄ちゃんがいて、やばいはやく集中しないとって切り替えられたの」

「隣に零華と伯母さんが座ってたの気付いてた?」
以下略 AAS



251:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:44:25.76 ID:ZdvxIxQI0

 それから少しの沈黙が流れる。
 奈雨はまたしても何か考え事をしているようで、視線を足下に落としていた。

 俺は黙って奈雨が話し始めるのを待った。
以下略 AAS



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