250:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:43:30.25 ID:ZdvxIxQI0
「あのときね、ほんとはものすごく緊張してて、駄目だって思いながらお兄ちゃんのことを探しちゃって、
それで、たまたま目をとめたところにお兄ちゃんがいて、やばいはやく集中しないとって切り替えられたの」
「隣に零華と伯母さんが座ってたの気付いてた?」
「ううん。打ち上げの時にれーちゃんに言われて、そうだったんだ、って」
「零華悲しんでただろ」
「んー……いや、あんまり。それよりはむしろ見つけられて良かったじゃんって、そんな風なこと言われたよ」
「そうか」
「うん。でも一応謝っといた」
「そうしてもらえたならありがたい」
「……え?」
首をかしげる彼女に、なんでもないよ、と俺は首を横に振る。
零華のことだから奈雨の反応がどうであれ、どのみち明日あたり愚痴を言ってきそうだ。
「……そう。そっか、わかった」
「うん」
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