244:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:39:13.53 ID:ZdvxIxQI0
【任せました】
時間より少し早く待ち合わせの場所に向かうと、すでに奈雨と零華がそこで待っていた。
零華は俺の姿を捉えるとすぐにいえいとピースサインを作って微笑み、近くまで駆け寄ってくる。
「今回はあまり待ってないですよ」と言って、もう一度緩やかに笑む。
夕方までの様子との違いに、なんだこいつ……などと思いつつ彼女の後に続く。
奈雨は手を胸元で握り、ちらっと俺を見ては逸らしてを繰り返す。
「帰ろうか」と言っても生返事で、どうにも落ち着かないらしい。
特に会話らしい会話をせずに歩く。
いつもならやかましいくらいに喋っている零華も、俺と奈雨を交互に見てくすくす笑うだけで俺まで落ち着かない。
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