77:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:49:10.12 ID:+EtVRVLso
花子『……怖くなっちゃったの? 櫻子のことで』
向日葵「……だって、何も言ってくれないんですもの……あの子……」
花子『ふふ……そりゃあ櫻子は、ひま姉には何が何でもばれたくなかったんだし。ひま姉の前では格好よくいたかったから』
78:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:49:37.54 ID:+EtVRVLso
花子『たぶん夕方ごろに……二人の場所が知りたかったら花子に連絡して。すぐに教えてあげるから』
向日葵「え……そ、それは……私も行けっていうことですの……!?」
花子『来てもいいし、来なくてもいい。どっちにしたって未来は変わらないから……櫻子の結論は、もう決まってるから』
79:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:50:32.21 ID:+EtVRVLso
〜
*
花子「ほら、似合うでしょ?」くるり
80:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:51:12.22 ID:+EtVRVLso
櫻子「花子、なんか体調悪かったらすぐに言ってよね! ねっちゅーしょー対策いっぱい持ってきたから!」ごそごそ
花子「わ、わかってるし……それより早く涼しい所いこ?」
櫻子「心配して言ってるのにー」
81:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:51:40.56 ID:+EtVRVLso
〜
*
撫子「なるほどね……そういうことなんだ」とんとん
82:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:52:07.44 ID:+EtVRVLso
撫子さんは料理道具が置かれている棚からすりこぎ棒を取り出した。
なにか料理に使うのかと思ったら、まるで剣先を向けるかのように私にぴっと指してきた。
83:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:52:52.60 ID:+EtVRVLso
向日葵「あ、あの……ちょっと久しぶりですわねっ」
櫻子『あーうん、そうだね……』
向日葵「え、えっと……楽しんでますの? 花子ちゃんと」
84:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:54:40.88 ID:+EtVRVLso
向日葵(う……うぅ……///)かあっ
楓「?」とたとた
85:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:55:14.16 ID:+EtVRVLso
〜
夕方になって、花子ちゃんから指定されたのは……駅前だった。
特別な荷物も持たずに急いで外に出た。少しずつ暮れゆく空の下、小走りで目的地へと向かう。
86:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:55:57.18 ID:+EtVRVLso
向日葵「……ふふっ。あの子……嬉しそうですわ」
花子「……うん」
向日葵「なんだか私……知らぬ間に申し訳ないことをしてたんですわね。あの人から櫻子を奪ってしまって……」
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