78:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:49:37.54 ID:+EtVRVLso
花子『たぶん夕方ごろに……二人の場所が知りたかったら花子に連絡して。すぐに教えてあげるから』
向日葵「え……そ、それは……私も行けっていうことですの……!?」
花子『来てもいいし、来なくてもいい。どっちにしたって未来は変わらないから……櫻子の結論は、もう決まってるから』
花子『ひま姉はもう、お家で待ってるだけでも大丈夫。でも……それでも櫻子のことが心配だったり、戻ってきてくれるかが不安なんだったら、櫻子が頑張るところを見守ってあげればいいと思うし。それが今ひま姉が抱えてる心配をかき消す、唯一の方法だと思う』
向日葵「……!」
花子『もう一回言うね。櫻子は、ひま姉のことが大好きなの』
きっと全てを片付けて、綺麗になってひま姉のところに帰ってくる。
明日で……全部終わる。
櫻子をただ待ってるだけなのが辛いんだったら……櫻子が頑張るところを見てあげて?
櫻子がひま姉のために頑張ってるところ……櫻子が、ひま姉を選ぶところ。
花子『それじゃ……また明日』ぷつっ
向日葵(…………)
花子ちゃんは、すがすがしいような声で電話を切った。
私の心臓が……急激に縮こまって緊張する。予期していなかった誘いで、胸が痛いほどに高鳴った。
明日で……全て終わる。
櫻子が……帰ってくる。
向日葵(さく……らこ……)
待ってる。
櫻子のことを……ずっと待ってる。
でも、ただ待ってるだけじゃだめなんですのよね。
あなたは頑張っているんだから……
私のために、頑張ってくれるんだから……
向日葵(っ……)ぎゅっ
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