櫻子「これからも一緒に」
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42:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:22:40.48 ID:+EtVRVLso
「やっぱりすごいね、櫻子って……そんなに大学に行きたかったんだぁ」

花子「え?」

「だって、そのために転校しちゃったんだもんね? うちの学校じゃレベルの高いところは目指せないから……だから転校したんだよね、きっと」
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:23:18.67 ID:+EtVRVLso
花子「お姉さんのこと……櫻子もきっと大切に思ってます。櫻子は友達のことを大切にする人だから……」

「そうなんだ……でも、じゃあなんで……なんで櫻子はいなくなっちゃったのかなぁ……」


以下略 AAS



44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:24:10.93 ID:+EtVRVLso
小さい時からずっと一緒で……家も隣同士。

小学校も中学校も、毎日毎日一緒に通い続けた。

でもそれまでの櫻子はバカだったから……高校受験を境にして、その幼馴染みとは別れることになった。
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:24:51.91 ID:+EtVRVLso
指でつっと目を拭うと、安らかな微笑みを浮かべて、はっと小さく息をついた。

傍に置いていたお茶をのむ。ひとくち飲むだけかと思ったら……そのままごくごくと、ペットボトルの半分以上を飲んでしまった。


以下略 AAS



46:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:25:59.72 ID:+EtVRVLso
花子「櫻子が帰ってきたら、花子が思いっきり引っ叩いておくし!」

「えっ!?」

花子「……櫻子は、やっぱりバカだった。きっぱりと真実を伝えないで何も言わないことが、お姉さんを一番苦しめてたのにまだ気づいてない……」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:26:40.63 ID:+EtVRVLso


家に戻ると、相変わらず怖いほどの無音に包まれていた。


以下略 AAS



48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:28:05.50 ID:+EtVRVLso
部屋の端っこから、リビング全体を見渡す。なんだかいつもより、とっても広く見えてしまう。


再来年、櫻子が都会の大学に行くことになったら。

以下略 AAS



49:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:28:51.53 ID:+EtVRVLso
せっかく勉強ができるようになった櫻子に、これから先の難しい中学の範囲を教えて欲しかったのに、花子の勉強を見てくれる櫻子はもういない。


そろそろ疲れたでしょって、缶に入ったクッキーと紅茶を差し入れてあげることもない。新調したティーセットを使ってくれる櫻子はもういない。

以下略 AAS



50:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:29:18.78 ID:+EtVRVLso
頭がガンガンと痛む。

全身に力が入らなくなり、ひざから崩れ落ちる。

ものすごいめまいがして、乗り物に酔ったみたいに気持ち悪くなる。
以下略 AAS



51:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:29:53.97 ID:+EtVRVLso
花子(なに……これ……)ぱさっ


婚姻届の記入枠なんてほとんど無視した、普通の落書き用紙と何ら変わりない一枚の紙切れ。

以下略 AAS



52:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:30:26.44 ID:+EtVRVLso
いいなあ。

ひま姉は、いいなあ。


以下略 AAS



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