52:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:30:26.44 ID:+EtVRVLso
いいなあ。
ひま姉は、いいなあ。
櫻子にこんなに想ってもらって。
こんなに櫻子に大切にされて。
どれほど幸せなことなんだろう。
想像もつかない。櫻子と両想いになれる幸せ。
櫻子に好きと言ってもらえる幸せ。
櫻子に恋をし、恋される幸せ。
血が繋がっちゃってる花子には、一生わからないほどの、幸せ……
花子「……ぁ……」
花子「あ……あぁぁ……」
花子「っ……あぁ……ああぁぁあああぁあああ……っ!!///」ぽろぽろ
櫻子。
櫻子。
大好きな櫻子。
まだ一緒にいたいのに。
まだまだ離れたくないのに。
櫻子は、どんどん大きくなってゆく。
花子「櫻子ぉ……さくらこぉぉお……っ……!」
誰もいない家には、花子の小さい泣き声しか響かない。
誰も慰めてくれない。
誰も助けに来てくれない。
洋服を直さなきゃいけないのに。
フローリングに落ちた涙も拭かなきゃいけないのに。
この婚姻届を見なかったことにして、元の場所に戻さなきゃいけないのに。
頭が割れるようにいたくて、吐きそうなくらい気持ち悪くて、花子は倒れてしまった。
恐ろしいほどの気だるさにつつまれる身体をなんとか動かして、ポケットから携帯を取り出す。
じんじんと熱を発しているのがわかる頭を押さえながら、必死に櫻子への通話ボタンをタップした。
櫻子。櫻子。はやく助けに来て。
どうやら花子は、さびしすぎると、死んじゃう生き物みたいだよ。
花子「さくらこ……ぉ……っ……///」
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