12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:29:22.16 ID:+EtVRVLso
〜
放課後。今日は一学期最後の生徒会活動の日。本日の仕事はしばらく使わなくなるこの生徒会室の掃除だった。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:30:01.33 ID:+EtVRVLso
向日葵「…………」さっさっ
櫻子「…………」しゅっ
向日葵「…………」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:31:31.30 ID:+EtVRVLso
向日葵「明日話すことを、今話せって言ってるわけじゃありませんわ。ただ何も話さなくなるのはおかしいですわよ。私にとっては、今のあなたにはいつも以上に喋ってほしいところなのに」
櫻子「え……?」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:31:59.76 ID:+EtVRVLso
がららっ
千歳「帰ったで〜」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:32:26.50 ID:+EtVRVLso
〜
いつもどおりの日常会話を望んだくせに、一緒に歩いた帰り道では、やっぱり何を話してもぎこちなくなってしまった。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:32:54.20 ID:+EtVRVLso
〜
こんこん
18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:33:46.79 ID:+EtVRVLso
向日葵「待ってますから……絶対に待ってますから。ちゃんと、来てちょうだいね」
櫻子「うん……絶対、いくよ」
19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:34:22.25 ID:+EtVRVLso
向日葵「確か……昨日のこのくらいの時間でしたわね。あなたが送ってきたの」
櫻子「……うん」
向日葵「私、本当に寝ちゃう寸前だったんですのよ。よかったですわね、ギリギリ間に合って」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:35:32.57 ID:+EtVRVLso
向日葵「……櫻子」
櫻子「……なに?」
向日葵「…………あ、また言っちゃいけないことを言いそうになりましたわ」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:36:52.75 ID:+EtVRVLso
櫻子「……もうそろそろ寝よ。向日葵」
向日葵「…………」
櫻子「……疲れてたんでしょ? 明日も一応学校あるんだから……また授業中に寝て怒られちゃうよ」
22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:37:20.93 ID:+EtVRVLso
櫻子の声を聴いて、何かが決壊したように、私の目からも自然と涙が溢れた。
静かに嗚咽する私の喉に、櫻子がキスをする。
重なり合った身体全体から伝わってくる櫻子の体温が、私の中の想いを溶かしていった。
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