18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:33:46.79 ID:+EtVRVLso
向日葵「待ってますから……絶対に待ってますから。ちゃんと、来てちょうだいね」
櫻子「うん……絶対、いくよ」
向日葵「…………」
櫻子「……おわり?」
向日葵「おわりです」
櫻子「じゃあ、帰……」
向日葵「ああっ、それとあとひとつ。今日はここに泊まりますから」
櫻子「は、はぁ!? なんで急に!」
向日葵「急でもなんでもいいでしょう、せっかくこんな夜遅くに来たのに、のこのこ帰れますか!」
櫻子「だって、今のやつ伝えるのが目的で来たんじゃ……」
向日葵「それだけなわけがないじゃない。布団敷かせてもらいますからね」
櫻子「もー勘弁してよ……」ぽすん
向日葵「私と一緒にいるの、嫌なんですの?」
櫻子「そうじゃないけど……」
向日葵「こんなこと言うの恥ずかしいですけど……私は、あなたに会いたくて、仕方なかったんですのよ」
櫻子「……え?///」
向日葵「あなたの方から色々としてきてくれたのに、私からなにもしないのは……その、もどかしいんですわ。だから今日は泊まりに来ました」
櫻子「……なんか言ってることとやってることが噛みあってない気がするんだよなぁ……」
向日葵「なんとでもおっしゃい」
私は自分の家のように勝手に布団を引っ張り出してきて、櫻子のベッドの横に並べた。
櫻子は猫のように伸びをしてベッドに大の字になる。一瞬迷ったけれど、私はもう部屋の明かりを消して、敷いた布団の上に座って暗闇の中の櫻子に向き合った。
向日葵「はぁ……眠い」
櫻子「……そういえば今日、理科の時間に寝てたね」
向日葵「誰かさんのせいで、昨日の夜は全然眠れなかったんですわ」
櫻子「…………」
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