21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:36:52.75 ID:+EtVRVLso
櫻子「……もうそろそろ寝よ。向日葵」
向日葵「…………」
櫻子「……疲れてたんでしょ? 明日も一応学校あるんだから……また授業中に寝て怒られちゃうよ」
向日葵「…………」
正論を言う櫻子。私もほとんど頭が働かなくなっていたけれど、この愛しい時間を終わらせたくなくて、櫻子の手をどうしても離せなかった。
櫻子「……向日葵」のそっ
向日葵「ぇっ……?」
櫻子が手を絡め合わせたまま、ベッドから転がり落ちるようにして、私に覆いかぶさってきた。布団の上に押し倒された私は、そのまま櫻子に抱きしめられる形になった。
向日葵「ちょ、ちょっとぉ……」
櫻子「いいじゃん……誰も見てないんだから」
向日葵(うぅ……)
櫻子「ひまわり」
向日葵「……なんですの」
櫻子「明日……あした、だよ……っ」
向日葵「!!」
闇の中、わずかに差し込む月明かりを映す雫が、櫻子の目元で光っていた。
櫻子「もう……あしたは、我慢しなくていいんだよ……」
向日葵「っ……///」
櫻子の声が震える。
私を抱きしめる腕に、ぎゅっと力が込められる。
櫻子「あしたはわたしも……全部言うからね……っ」
向日葵「……さく……らこ……」
櫻子「ひまわり……ありがと……ありがとね……」
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