96:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:32:22.35 ID:gRyzT9wx0
〜〜〜〜〜
「お恥ずかしいところをお見せしました……」
97:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:33:28.88 ID:gRyzT9wx0
〜〜〜〜〜
「謎が解けました」
98:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:34:37.19 ID:gRyzT9wx0
「ええっと、控え室は……」
会場に入った都は、関係者区画を歩いていた。
といっても、きっと頼子は集中していることだろう。顔だけ見て、すぐに引っ込むつもりと決めていたのだが。
99:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:35:33.41 ID:gRyzT9wx0
そこには、無残にも引き裂かれた衣装と、壊されたアクセサリが散乱していた。
傍の椅子に座っている頼子の表情は悲痛と、そう呼ぶ他にない。
「え……? な、なんで……、よ、頼子……さん……?」
100:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:36:30.12 ID:gRyzT9wx0
都が薬を取り出すのを見て、当然頼子は止めにかかる。
しかし、その前に、気がついた。
昨日、見せてもらった時と比べて、間違いなく……、減っている。
101:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:37:22.59 ID:gRyzT9wx0
俯いた都が、か細い声で言葉を続ける。
「みなさんが、私に期待してくれています。それが、その期待を裏切るのが、とても怖いんです」
102:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:38:42.99 ID:gRyzT9wx0
頼子からこんなに大きな声を聞くのはいつぶりだろう。
いや、初めてのことかもしれない。
目に涙を浮かべる頼子は、口を開き、次の言葉を紡ぎ始める。
103:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:39:34.77 ID:gRyzT9wx0
少しの沈黙。そして。
「ふふふふふ……」
104:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:40:27.86 ID:gRyzT9wx0
〜〜〜〜〜
――大変長らくお待たせいたしました。ただ今より開演となります。
105:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:41:12.58 ID:gRyzT9wx0
〜〜〜〜〜
翌日の事務所。
106:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:42:30.16 ID:gRyzT9wx0
「……頼子さん」
「はい?」
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