103:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:39:34.77 ID:gRyzT9wx0
少しの沈黙。そして。
「ふふふふふ……」
俯いていた都が、顔を上げた。
そこに浮かぶのは……笑顔。
「ありがとうございます、頼子さん」
どこか吹っ切れたような、そんな笑顔。
「……もう、大丈夫ですか?」
「ええ! 安斎都、完全復活です! もうあんな薬には頼りませんよ!」
「……ふふっ、よかったです」
「ご心配をおかけしました! 探偵アイドルとしてまだまだ活躍しなければですからね! こんなところで眠ってはいられません!」
「それでこそ、都ちゃんです」
「さてさて、早速、目の前の謎に挑まなくてはですね!」
「あ、で、でも、今しがた、事務所から新しい衣装が届いたみたいですし、多少開演を推してはいますが、このままなら支障はないかと……」
「いえ! それとこれとは別問題です! 悪を見逃すなんて探偵失格ですから!」
「ですが、手がかりもないですし……」
「そうですね……、ですが、探偵の武器は足だけではないんですよ!」
「え?」
「頼子さん、1つ、お願いを聞いてもらってもいいですか?」
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