49: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:35:26.53 ID:/+LAMdvF0
――調理担当班side――
各々が作業を分担した事で調理の方は特にこれといった問題も無く進んでいった。
既にパスタと各種フライが完成し、俺と小町が担当していオムライスとチキンとピザが完成すれば、あとはサラダにデザートのみとなっていた。
50: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:38:00.79 ID:/+LAMdvF0
「ぁ……あ」
自分の不注意に相模の顔が白くなる。これはまずい。
すると間髪を置かず小町が揚げ物の火を止めるや否、相模の手を取り、水道水でその手を冷やしていった。
51: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:40:17.37 ID:/+LAMdvF0
「よっと」
くるりと反回転し、オムライスがひっくり返る、焼き色十分、実に美味そうなオムライスが出来上がっていた。
それを皿に移し、俺も小町の元へ駆け付けた。
52: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:41:57.56 ID:/+LAMdvF0
「邪魔するぞー、さっきの音は何だ? 宿直室まで聞こえてきたぞ」
そこには平塚先生が立っていた。
53: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:43:36.15 ID:/+LAMdvF0
「いやー、先生がそうまでしてくれるのは小町的に嬉しいんですが、ほら、最近のピザってデリると結構かかるって言いますか……」
小町が困ったような顔で言う。つうかデリるって何その略語、何を消されちゃうの?
54: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:45:30.60 ID:/+LAMdvF0
『もしもしー?』
「一色か」
『あぁ、先輩、どうかしましたか?』
55: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:49:06.41 ID:/+LAMdvF0
× × ×
葉山、三浦、一色に案内され、やや緊張の面持ちで由比ヶ浜は会場に足を踏み入れる。
56: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:51:55.81 ID:/+LAMdvF0
「結衣、おめでとう」
「「「おめでとー!」」」
「戸部っち、大和君に大岡君も……うん、ありがとう!」
57: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:53:54.73 ID:/+LAMdvF0
「俺や材木座がああいうのに混ざるタイプじゃないのは先生がよく知ってるでしょう」
「うむ、我も八幡に同意」
「……器用じゃないな、自分の気持ちは声に出さねば届かない時もあるのだぞ。今日の君達の頑張りは、十分称賛に値すると、私は思うがね」
58: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:59:02.33 ID:/+LAMdvF0
「坂本龍馬だな、『人生の目的は、出世したり、事業や学業で成功して、財産や地位・名声を手に入れることとは限らない。』
「『事を為すこととは、夢や目標を実現すること。人生で何かを成し遂げること、人生に意味を持たせることが大切だ』と言う意味が込められている」
「シンプルに言えば、『せっかくこの世に生まれてきたのだから、何か大きい目的を見つけて、それをやってやろうじゃないか』って意味だな」
59: ◆A95oCT.s2k[saga]
2017/06/18(日) 20:01:36.58 ID:/+LAMdvF0
C そのバースデーキャンドルの灯が揺れる時。
それから、パーティーは本格的に開かれた。
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