120:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 20:28:46.01 ID:cFEzUClWO
曜ちゃん家は冷房が効いていて涼しかった。
入っていた力がちょっと抜ける。
「お腹空いた?」
121:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 20:44:15.73 ID:cFEzUClWO
曜ちゃんがソファに腰を降ろしたのを見届けて、ミンチ肉に下ごしらえを施していると、
「梨子ちゃんて、東京で男の子にモテてたでしょ」
曜ちゃんが言った。
122:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:05:23.55 ID:cFEzUClWO
何かしら。曜ちゃん、最近あまり目を合わせてくれない。
私は少し気まずさを感じながら、
「そ、そう言えば、疲れてない?」
123:名無しNIPPER
2017/06/18(日) 21:15:02.81 ID:BGlOwT2R0
良いぞ
124:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:16:58.27 ID:cFEzUClWO
その後、曜ちゃんに褒められて天狗になった私は、さらに、家から持たされたある物を机に置いた。
「なにそれ?」
白い液体の入った瓶。
125:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:26:33.31 ID:cFEzUClWO
どろっとした甘酒を互いのグラスに注ぐ。
「なんだろ、発酵してるぜって匂い」
曜ちゃんが鼻を揺らす。
126:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:35:19.65 ID:cFEzUClWO
最初の方は、お喋りしながらテレビのバラエティ番組にツッコミを入れながら、楽しく飲んでいた。
だんだんと体の方が熱くなっていって、
「梨子ちゃん、ちょっと頬っぺたがポカポカしてきた」
127:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:46:41.55 ID:cFEzUClWO
そして、戻って来ない。
私も洗面所に向かった。
「曜ちゃん?」
128:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:58:37.78 ID:cFEzUClWO
ゆっくりと顔が近づてきて、彼女の吐息が私の首筋にかかった。
「……よ、よ、よ」
言葉が出ない。
129:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 22:10:57.47 ID:cFEzUClWO
「同情は平等よ……でも、この気持ちは平等じゃないから」
「へへへ……意味分からないヨーソロ」
「分からない、か……」
130:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 22:39:47.52 ID:cFEzUClWO
首が後ろに反り返って危なっかしい。
頭を太ももの上にそっと寝かせた。
「んにゃ……ハンバーグ、も一個」
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