曜「梨子ちゃん、怒るわけないよ」
1- 20
130:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 22:39:47.52 ID:cFEzUClWO
首が後ろに反り返って危なっかしい。
頭を太ももの上にそっと寝かせた。

「んにゃ……ハンバーグ、も一個」

「まだ食べるの?」

応答が無い。
寝言みたい。

「やっぱり、今日は疲れてたんでしょ……」

だから、こんなに酔いが回ったんだ。
曜ちゃんの大丈夫程、疑うべきものは無かったのに。

「無理して、合わせるから……」

頬に触れると、指すぐに熱が伝わってきた。

「へへへ……」

寝てる時の方が楽しそうなのね。ちょっと、気に食わない。
でも、曜ちゃんの顔がとても穏やかで。
まるで、私は彼女の揺りかご。
もし、そうなら、いいけど。

「梨子ちゃん……」

下を向くと、うっすらと目を開けていた。

「なあに?」

「私、めんどくさいよね……疲れるよね」

「ううん」

「こんな迷惑な人間、いなかった、そうじゃない?」

もし、いたら、私はきっと、あなたを好きになってなかったかもね。

「そうねえ。曜ちゃんみたいな人、一人で十分」

この気持ちは、一人で十分よ。

「……やっぱり」

ああ、落ち込んだ。

「私に嫌われるのは嫌?」

そうなら嬉しい。

「……やだよ」

「そう、ありがとう」

「誰かに……」

曜ちゃんが私の手を掴んだ。

「とられるのも……嫌みたい」

私も曜ちゃんの手を掴み直す。
それは、どういう意味なの。

「ほら、迷惑だ」

「誰も、言ってないじゃない」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
165Res/122.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice