131:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:09:00.17 ID:cFEzUClWO
もっと、言葉をお願い。
そんなのじゃ物足りない。
確信できない。
「だって、梨子ちゃんは……東京の人で、いつまでも沼津にずっといるって訳じゃない。そばにいる、なんて……簡単に約束しちゃダメだよ」
「どうして? 私は沼津にずっといるんじゃなくて、曜ちゃんとずっと一緒にいたいのよ。それに、簡単に言ったつもりもない」
イライラしてきた。
この分からず屋。
私だって、どうやったら一緒にいれるのか考えてるのに。
考えても考えても、いつも自信はない。
先のこと?
不安しかないよ。
それでも、一緒にいたいの。
「だから、それが……ダメって」
「何がダメなの」
私じゃダメなら、はっきり言って欲しい。
千歌ちゃんじゃないとダメだったなら、そう言って。
「梨子ちゃんが気に入った人じゃないと」
ぐだぐだと曜ちゃんは言う。
たぶん、曜ちゃんの頭の中は迷路になってるんだ。
今は何を話しても、迷うだけかも。
私はため息をついて、小さく笑った。
「……曜ちゃんも見つかるといいわね」
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