126:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:35:19.65 ID:cFEzUClWO
最初の方は、お喋りしながらテレビのバラエティ番組にツッコミを入れながら、楽しく飲んでいた。
だんだんと体の方が熱くなっていって、
「梨子ちゃん、ちょっと頬っぺたがポカポカしてきた」
「ちょっと赤いかも。曜ちゃん、もう止めといた方がいいよ」
「でも……」
と、またちびちび飲み出す。
「ダーメ」
「梨子ちゃ〜ん」
「はい、お茶」
甘酒のせいか、少し甘えん坊な曜ちゃんを垣間見れた。
暫くして、もう酔いも覚めたかなと思った頃に、お手洗いで抜けてまた戻ってくると、瓶の中に半分程残っていた甘酒が無くなっていた。
曜ちゃんが背中を向けて、ぐびぐびと飲んでいた。
「もお、曜ちゃんってば」
呼んでも振り返らない。
おかしいと思って、正面に回る。
飲んでいたグラスを取り上げた。
「弱いみたいだから、もうダメってば」
「へーき、へーき」
どこがかしら。
「洗面所で、自分の顔見てきたらいいよ」
「はーい」
とたた、と走っていく曜ちゃん。
足どりはしっかりしているようだけど。
部屋の奥から、まっかっか! と叫ぶ声が聞こえたので、私は頭を抱えた。
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