121:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 20:44:15.73 ID:cFEzUClWO
曜ちゃんがソファに腰を降ろしたのを見届けて、ミンチ肉に下ごしらえを施していると、
「梨子ちゃんて、東京で男の子にモテてたでしょ」
曜ちゃんが言った。
「そんなこと、ないよ」
「だってたまに、どんな男も瞬殺よっ、みたいな顔してる」
「どんな顔よ」
それ、たぶん、曜ちゃんと二人っきりの時だけ。
「私にはできないけどさ」
チャンネルを無造作に変える。
「この間、私がコンサートホールで話しかけた時の、一瞬の顔とか……あ、梨子ちゃん女の子だなって」
「それは……」
順序が逆。
話しかけられたから、なのに。
「曜ちゃんがいたからよ?」
曜ちゃんの中の私の印象に、もしかして東京ギャルみたいなものがあるの?
まずい。払拭しないと。
「……早く曜ちゃんにお疲れ様って言ってあげたくて、そしたら目の前にいたから嬉しくなったの」
恥ずかしい事を言っている自覚はあった。
耳が熱い。
返答がないので、振り返る。
曜ちゃんがこっちを向いて、目が合って、
「ありがと……」
ゆっくり俯いていた。
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