122:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:05:23.55 ID:cFEzUClWO
何かしら。曜ちゃん、最近あまり目を合わせてくれない。
私は少し気まずさを感じながら、
「そ、そう言えば、疲れてない?」
はっとしたように、曜ちゃんは顔を上げた。
「任せて! 全然大丈夫!」
「すごいっ、脳筋」
「また、脳筋って言ったね!? もう、関係ないよね?! 言いたいだけだよね?!」
ソファーで地団駄を踏んでいる。
可愛い。
笑ったら、頬を膨らませていた。
それから1時間くらいして、机には出来立てのハンバーグが二つ並んだ。
曜ちゃんがそわそわしていて。
その光景を動画でも写真でもいいから収めて、部屋にでも飾りたかった。
実際、写真はスマホに4枚程、曜ちゃんを中心に撮影した。
最後の1枚は、二人で。
待ち受けにしようか迷ったけど、さすがに気持ち悪いと思われたら嫌なのでやめた。
いただきます、の合図で曜ちゃんがハンバーグめがけて箸をつける。
自信はあった。マズいなんて言ったら、曜ちゃんを張り倒そう。
と、強気の姿勢はなんの意味もなく、曜ちゃんの口の中に入って行く瞬間は、
ああ、曜ちゃんの好みの味じゃなかったら、などと弱気になっていた。
でも、それは全て杞憂に終わった。
「おいしー!! めっちゃおいしー!! これ、やばい!!」
全身で感想を表現する曜ちゃん。
私は迷うことなく、その姿を写メってしまったのだった。
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