梨子「曜ちゃん、怒らないで聞いてね」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:10:41.31 ID:tRZUKNjf0
二人の馴れ初めも私は知っていて、その後惚気話もいくつか聞かせてもらった。
その日はおめでとうヨーソローと言うことで、3人でケーキを買って千歌ちゃんの家でお祝いした。
ちょっとだけ気になったのは、二人が私に気を遣って仲間外れにしないような空気を出していたこと。
それと、私自身が、心からお祝いできなかったこと。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:18:15.89 ID:tRZUKNjf0
「思っても、ないよ」

私は、灯台を見つめた。
暗い夜の海辺を横ぎっていく光を眺めた。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:36:31.41 ID:tRZUKNjf0
「それにしても、教室でも怒らないでねって言ってたし、梨子ちゃんは普段私の事、どんな風に見えてるの〜?」

冗談っぽく言ってみたつもりだったのに、体を離した梨子ちゃんは真面目な顔をしていた。

「友だちのこと、凄く大切に思ってくれる子ね、曜ちゃんは。私の事も、千歌ちゃんのことも、いつも楽しませてくれる。もっと前に出てもいいのに、少し後ろに立って、背中を押してくれたりするの」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:44:41.65 ID:tRZUKNjf0
次の日は、千歌ちゃんが頭が痛いと言って机に突っ伏していた。

「千歌ちゃん、保健室行かなくても大丈夫?」

私は完全に二日酔いの千歌ちゃんに声をかける。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:01:33.63 ID:tRZUKNjf0
二人のいなくなった教室で、他の子らの話題に入っていく。
このクラスは居心地が良くて、あまりグループの壁みたいなものがない。
私も、そんなに気にする方じゃなかった。

「曜ちゃん、千歌ちゃん大丈夫?」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:11:15.31 ID:tRZUKNjf0
「二人にはみんなに言ったってナイショだよ」

「うんうん!」

「了解しました!」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:19:19.63 ID:tRZUKNjf0
その一連の謎の儀式から解放された頃に、梨子ちゃんが教室に戻って来た。

「曜ちゃん……何してるの?」

「ふえ……た、助けて」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:29:13.68 ID:tRZUKNjf0
そして、それを聞いた梨子ちゃんは、意外にも笑っていた。

「や、やだ……曜ちゃん、顔にもすぐ出るのに……言葉にもすぐ出ちゃったら……隠し事できないよ?」

「え、わ、わ、わ」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:40:50.73 ID:tRZUKNjf0
「梨子ちゃん、私、ちゃんと梨子ちゃんのこと見てなかった」

「そうなんだ……これからは?」

これからか。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage]
2017/05/21(日) 23:52:11.96 ID:vjp5+OFXo
意味わからん


13:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:54:58.13 ID:tRZUKNjf0
二人の役に立てればいいか。
この寂しさも、いつか薄らぐと思う。

「それで、日曜は千歌ちゃんに誘われてちょっと遠出するの」

以下略 AAS



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