梨子「曜ちゃん、怒らないで聞いてね」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:01:33.63 ID:tRZUKNjf0
二人のいなくなった教室で、他の子らの話題に入っていく。
このクラスは居心地が良くて、あまりグループの壁みたいなものがない。
私も、そんなに気にする方じゃなかった。

「曜ちゃん、千歌ちゃん大丈夫?」

「うん、寝ておけば大丈夫」

「千歌ちゃん、いつも元気なのに珍しいね」

「あー、ベッドから落ちて寝てたんだよ」

「千歌ちゃんらしいね」

笑いが起こる。
ごめんね、千歌ちゃん。さすがに、二日酔いですとは言えないや。

「でも、どうしたの? 喧嘩?」

「え? なんで」

「なんでって、3人いつも一緒でしょ」

そっか。気を遣うとそういう風に取られてしまうんだ。

「そんなことないよ。あれは、梨子ちゃんが保健室に用事があるから、二人で行ってもらったの」

すらすらとそんな嘘が出た。

「なんだ。でも、3人てやっぱり仲いいよね。喧嘩とかになったりしない?」

「うーん、ちょっと前に、私が梨子ちゃんに焼きもち妬いちゃったことはあったけど」

「あ、やっぱりあったんだ!」

その子の食いつきが凄く良くて、他の子達も興味をそそられてしまったのか、

「どんなの? どんなの?」

「や、そんな大したことじゃないよ」

「えー、聞きたい!」

女の子って、こういう話好きなんだよね。

「聞いても、面白くないって」

「そんなことないって、あ、でも曜ちゃん嫌なら、今のなしで……」

迫ってから引き下がられてしまうと、本当に何かあったみたいに思われてしまう気がした。




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