11:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:40:50.73 ID:tRZUKNjf0
「梨子ちゃん、私、ちゃんと梨子ちゃんのこと見てなかった」
「そうなんだ……これからは?」
これからか。
「ちゃんと見る」
「何を?」
「何をって……あー、うーん? あ、梨子ちゃんて、けっこう睫長いよね」
「そこ?」
梨子ちゃんが小さく噴き出した。
「そういう所から。外見から」
「ありがとう」
お礼を述べる梨子ちゃんは、嬉しそうだった。
私は、もしかしたら寂しさを埋めるために、新しい切り口で自分を慰めようとしているだけなのかもしれない。
梨子ちゃんの良い所をたくさん見つければ、気が済む話なのだろうか。
それとも、その逆? どっちかな。
「私が、梨子ちゃんのこともっとちゃんと知らないと、千歌ちゃんとのアドバイスもできないしね」
「曜ちゃんが、そんなに張り切らなくても」
「そ、そうだね。二人が頑張らなきゃですな。姑化するとこでした」
「……でも、私、曜ちゃん程千歌ちゃんと一緒にいたわけじゃないから、曜ちゃんの話聞きたい」
「ヨーソロ!」
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