梨子「曜ちゃん、怒らないで聞いてね」
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124:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 22:22:09.84 ID:R07m0BBEO
声が聞こえた。

「っん……」

「「梨子ちゃん!」」
以下略 AAS



125:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 22:30:35.98 ID:R07m0BBEO
普通に喋りつつも、両目から涙を流す千歌ちゃんが私の手を握ってくれた。
そして、もう片方の手を、

「梨子ちゃん……良かった、良かったよぉ……ぅっ……ひっ」

以下略 AAS



126:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 22:52:17.67 ID:aF6m6vO3O
その後、すぐにナースが来て体調を確認された。
内臓まで傷つけた訳ではなかったので、重態にならなかったそうだ。
それにしても、体に何か刺さるなんて経験初めてで、未だに自分でも何が起こっているのか実感が沸いていなかった。
曜ちゃんと千歌ちゃんがどれだけ泣き喚いていたかを、マリさんから聞いて、二人が顔を真っ赤にしながら騒いでいる内に、両親がやってきた。

以下略 AAS



127:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 23:11:54.38 ID:aF6m6vO3O
翌日、ダイヤさんやルビィちゃんなど他のメンバーもお見舞いに来てくれた。
今回の事件の事は、曜ちゃんと私の希望もあり内々に解決された。
他のメンバーには、私が胃潰瘍になったと伝えている。
とすると、各各が好き勝手に、ストレスが減る音楽とか、アロマセットとか、好きなように解釈して色々持ってきてくれた。
ありがたいけど、困ってしまった。
以下略 AAS



128:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 23:27:32.01 ID:aF6m6vO3O
「千歌ちゃん、ありがとう。千歌ちゃんと曜ちゃんが励ましてくれたからもうピンピンよ」

「それは、段差でつまづいている人が言う台詞じゃないかな〜」

「そ、それは、そういう事もあるの!」
以下略 AAS



129:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 23:34:20.22 ID:aF6m6vO3O
「私、高海千歌は! 桜内梨子ちゃんのことが! 大好きだー!!!!」

「ち、千歌ちゃん!?」

向こうでボールを蹴っていた少年たちが、全員何事かとこちらをふり返っていた。
以下略 AAS



130:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 23:56:57.33 ID:aF6m6vO3O
千歌ちゃんが芝生に転がった。
そのオーバーリアクションがまた面白くて笑ってしまった。

「やだ、千歌ちゃんっ、これ以上笑わせないでよ」

以下略 AAS



131:名無しNIPPER[saga]
2017/06/05(月) 00:09:39.11 ID:6ARxF7nsO
私は、伝えた。
言葉は自然と溢れた。
伝えないといけなかったんだ。もっと早くに。
臆病風に吹かれていた。でも、今、漸く答えを出せた。
どうしようもない未来かもしれない。
以下略 AAS



132:名無しNIPPER[saga]
2017/06/05(月) 00:18:57.46 ID:6ARxF7nsO
そして、それから3日後。
私は無事退院した。
次のイベントには全員一致で見学を申し付けられてしまった。
練習には参加してもいいけど、激しい動きは止められた。
一応、曜ちゃんが私のパートも覚えてくれていて、花丸ちゃんと善子ちゃんとルビィちゃんと一緒に、曜ちゃんの補習を受けていた。
以下略 AAS



133:名無しNIPPER[saga]
2017/06/05(月) 00:27:23.50 ID:6ARxF7nsO
コンビニ裏の防波堤に5人で腰を据えて、みんなでパピコをちゅーちゅー吸った。
さざ波の音が心地よい。

「あ、そう言えば、曜さんが気にされていた一年生の子、お家の事情で昨日引っ越ししたって、知ってたずら?」

以下略 AAS



134:名無しNIPPER[saga]
2017/06/05(月) 00:38:51.28 ID:6ARxF7nsO
「ねえ、曜ちゃんちょっと波打ち際まで来て来て」

「うん? いいけど」

私と曜ちゃんで奢ったアイスの袋にカラを入れて、ゴミ箱に放り込む。
以下略 AAS



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