414:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:29:37.78 ID:Nkr8DRMT0
要領を得ない優衣の話を簡単にまとめると以下の通りになる。
ミラーワールドの自分と融合する前の優衣は城戸真司と出会っていた。
そして両親からの虐待を受け続け、死んでしまった現実世界に生きる
415:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:31:18.54 ID:Nkr8DRMT0
「神崎さん。俺はあんたの言ってることを信じることにするよ」
香川と真司と満の三人が黙りこくる中、仲村創だけが神崎優衣との
会話を続けていた。
416:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:32:48.18 ID:Nkr8DRMT0
「兄貴....」
真司の顔が悲痛な表情を浮かべる。
たとえどんなに乱暴な兄だったとしても、真司に対しては暴力を振るう
417:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:33:30.92 ID:Nkr8DRMT0
「佐野君。鏡に映ってる景色とミラーワールドは似て非なるものなのよ」
「鏡に映ってる景色はあくまでも、この世界の有り様を反映しているだけ」
「ミラーワールドはこの世界と隣り合う世界の狭間の領域」
418:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:34:02.04 ID:Nkr8DRMT0
「たとえ、この並行世界にいる神崎君を倒しても意味は全くない」
「我々の最後は有り得た筈の一つの世界の結末。そういう事ですか」
「並行世界ではなく、単一世界の話であればまだ救いはあったものの...」
419:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:34:32.89 ID:Nkr8DRMT0
神崎士郎はライダーバトルの完遂を狙うだろうし、神崎陣営に与する
ライダー達もそれぞれの思惑はあれど、神崎士郎と同様に自らの願いを
叶えるべく動き出している筈だ。
420:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:35:22.47 ID:Nkr8DRMT0
「アンタを責めても、今更俺達が死ぬ事には変わりは無いんだよ」
「だけどさ、もし罪悪感ってものがアンタにあるのなら...」
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ満は今から自分が言わんとする事を優衣に
421:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:36:20.20 ID:Nkr8DRMT0
「待ってください」
ドアノブに手を掛けた満の背後から優衣の声が聞こえた。
後ろを振り返ると、優衣は自分の鞄の中からある物を取り出していた。
422:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:37:05.70 ID:Nkr8DRMT0
「お願い...お兄ちゃんを、止めて」
それと同時に、優衣の部屋でも部屋に残った三人が慌ただしく動く音が
聞こえ始めてきた。
423:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:37:35.24 ID:Nkr8DRMT0
「先生は、自分が死ぬ事を恐れてるんじゃないんですか?」
満の言う通り、香川は死ぬ事を恐れていた。
愛する家族を残し、この戦いで命を落とす事を恐れていた。
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