139: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:15:20.03 ID:XWj0qJN60
女「……気持ち悪いよね」
やっとのことで口を開いて出た言葉はそれだった。
他になんと言えばいいのかわからなかった。卑下することでしか自分を守れなかった。
140: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:16:26.52 ID:XWj0qJN60
お嬢様「お、おんな?!」
突然の大声に目をぱちくりとさせる彼女。
彼女から見たら落ち込んでいた私が突如として声をあげたのだ。
141: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:17:12.27 ID:XWj0qJN60
別れの言葉は途中で途切れた。
妨げたのは、湯の沸いたヤカンを思わせるお嬢様の叫び。
堰を切ったようなその声に、面くらい何も言うことができなかった。
142: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:18:13.03 ID:XWj0qJN60
お嬢様「女ばかりが、悪いわけないんです。……それなのに、女は自分だけが悪いみたいに言って……もっと他の人の不満言ってください……女は悪い子なんかじゃありません……」
女「……お嬢様」
お嬢様「好きなんです、女のことが……」
143: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:19:17.92 ID:XWj0qJN60
お嬢様「面会の時間、終わっちゃいましたね」
女「うん」
お嬢様「ここまで言っておいてなんですけど、話を聞くの明日になっちゃいますね」
144: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:20:50.69 ID:XWj0qJN60
………………。
…………。
……。
145: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:22:05.31 ID:XWj0qJN60
ギャル「で、実際のところ、女ちゃんは先生のことを諦めたけど、お嬢様ちゃんと付き合い始めた訳じゃないんでしょ」
女「ん。私のこと惚れさせるんだって」
146: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:23:03.28 ID:XWj0qJN60
気づけば予鈴五分前となっていた。
途中、明らかに食べるペースが落ちたギャル先輩をつつき、なんとか山のようにあった昼食を平らげることができた。
ギャル「はあ、お嬢様ちゃん、次からはこんないっぱい持ってくるの止めてね。もし次もこうだったら、残すから」
147: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:28:06.13 ID:XWj0qJN60
さてと、
女「時間もないから、手短に話すしますね」
女教師「う、うん……なんか緊張しちゃうね。こうやって女ちゃんと話したことなかったから」
148: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:29:31.57 ID:XWj0qJN60
………………。
…………。
……。
149: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:31:05.77 ID:XWj0qJN60
女「でも、卒業してからこっち、まさか三人で一緒に住むとはねぇ。しかも破綻せず今までずっと続いてるからおどろき」
ギャル「まあ、愛し合う二人が同じ屋根の下、一緒に暮らすのは森羅万象から続く自然の摂理だろうね。……一人余分なのがいるけ
ど」
150Res/198.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20