142: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:18:13.03 ID:XWj0qJN60
お嬢様「女ばかりが、悪いわけないんです。……それなのに、女は自分だけが悪いみたいに言って……もっと他の人の不満言ってください……女は悪い子なんかじゃありません……」
女「……お嬢様」
お嬢様「好きなんです、女のことが……」
お嬢様「あなたのことを馬鹿にされると悲しくなるんです。それが例え、女自身が言ったとしても……」
雫をぽろりぽろりと溢しながら、懸命に言う姿に、はっと我にかえった。
私は何をしてたんだ。
急いで、ティッシュの箱を手元まで引き寄せると、数枚引き出し、お嬢様の目元を拭った。
女「大丈夫?」
ちーん、とお嬢様は鼻をかむと、落ち着いきながらも、充血した目をこちらに向けた。
お嬢様「自分のこと馬鹿っていいませんか……?」
女「うん、もう言わない」
お嬢様「人の不満、溜め込みませんか? ちゃんと言ってくれますか?」
女「うん、言うよ。お嬢様には」
お嬢様「……だったらいいです」
そう言って優しく笑ったのだ。
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