470: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/10/23(月) 22:31:34.06 ID:rkcK97lyO
石丸「どう眠らせる? 研究所襲撃の二の舞になるんじゃないのか?」
戸崎「麻酔銃の使用は違法です。あのときのような作戦はこんな公の場では展開できません」
471: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/10/23(月) 22:33:10.06 ID:rkcK97lyO
復活した直後の佐藤の左のこめかみに銃弾がふたたび送られる。それを合図に、五方向から一斉に短機関銃が火を吹いた。
佐藤の頭部や背中に孔があき、修復され、また孔があく。
472: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/10/23(月) 22:34:51.56 ID:rkcK97lyO
「五班装填!」「一班と交代!」「撃て!」
伝達を耳にした隊長が佐藤を絶え間なく殺し続けるよう別班に指示をとばす。指示を受けた一班は前の担当班と入れ替わり、先頭の射手が担架の横に付き、陥没している両眼のまわりから黒い粒子わ沸き上げている佐藤の顔に銃口を向けた。
473: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:40:02.09 ID:rkcK97lyO
佐藤「ゲン君、高橋君!」
復活した佐藤が高橋らに呼びかける。拘束帯によって担架にくくりつけられた手首が狙撃され、拘束が佐藤の手首ごと千切られる。一拍おいた二連射のあと、佐藤が身体を起こす。集団から飛び出してきた一人の隊員その眉間を撃ち抜き、佐藤はまた倒れた。
474: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:41:42.52 ID:rkcK97lyO
狙撃手01「こちら狙撃01。標的を亜人と確認」
北側のビルの屋上にいるSATのスナイパーがスコープ越しに標的の復活を確認する。
475: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:43:26.12 ID:rkcK97lyO
コウマ陸佐「無理だ。SATの運用は従来の警察法の範囲内。それに報道ヘリまで出ているんだぞ。撃てるわけがない」
石丸「どうせ亜人に決まってるだろ!」
476: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:46:12.69 ID:rkcK97lyO
ゲン「SATのスナイパーが三箇所。北と南の屋上。あと水野ビル十一階」
ゲンは、高橋に撃ち込まれる銃弾が三箇所から放たれたことを見てとると、周囲のビルを見やり、銃火を確認し、狙撃手の居場所を特定した。
477: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:47:52.49 ID:rkcK97lyO
狙撃手01「本当に、実在するのか!?」
田中のIBMは、身体を反転させ、ビルの窓を足場にして強く踏み込み、狙撃手たちがいる北側のビルの屋上に向かって一直線に跳躍した。
478: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:49:35.17 ID:rkcK97lyO
観測手02「01がやられた。何だあれは?」
狙撃手02「IBM……? あれがIBMだ! 準備しろ!」
479: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:51:16.93 ID:rkcK97lyO
発炎筒を掲げる観測手の後方のドアがばんと大きな音をたてながら勢いによく開いた。
部屋に侵入してきた田中が同時に両手でしっかりと拳銃を持ち、二度引き金を引く。ドアが開いた音に振り返っていた観測手は左側頭部に銃弾を受けた。いまも床に磔にされている狙撃手は、頭頂から入った銃弾が顎から斜めに抜けていった。二人とも即死だった。
480: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:53:00.43 ID:rkcK97lyO
ゲン「早く起きろよ!援護しねーと持ってかれちまうぞ!」
高橋「待てゲン!」
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