472: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/10/23(月) 22:34:51.56 ID:rkcK97lyO
「五班装填!」「一班と交代!」「撃て!」
伝達を耳にした隊長が佐藤を絶え間なく殺し続けるよう別班に指示をとばす。指示を受けた一班は前の担当班と入れ替わり、先頭の射手が担架の横に付き、陥没している両眼のまわりから黒い粒子わ沸き上げている佐藤の顔に銃口を向けた。
引き金に指をかけようとした瞬間、銃声が響き、同時に射手の頭が大きく揺れた。射手の膝から身体を支える力が一瞬で消え去り、両手を宙に放り出しながら射手は地面に倒れた。
ゲン「右二ミル調整」
高橋「OK」
グラント製薬正面のビルの屋上に高橋とゲンはいた。高橋はライフルの引き金を引き、身を隠すのに間に合わなかった隊員を一人撃ち倒した。
高橋「放水してる奴は見えるか?」
ゲン「物陰だ」
高橋「OK!」
高橋がまた一人隊員を狙撃した。放水役の隊員は喉に銃弾があたり、流れ込んでくる自分の血でゴボゴボとうがいのような音を立てながら死んでいった。
隊員たちは身を守るため頭を低くしながら一つに固まっていた。防弾盾を装備した隊員が壁を作り、背後に他の隊員か隠れるというかたちをとっていたが、ビルの屋上から放たれた銃弾が急角度で襲ってくるので、完全に防御することはできず、ふたたび死傷者がでることになった。
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