471: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/10/23(月) 22:33:10.06 ID:rkcK97lyO
復活した直後の佐藤の左のこめかみに銃弾がふたたび送られる。それを合図に、五方向から一斉に短機関銃が火を吹いた。
佐藤の頭部や背中に孔があき、修復され、また孔があく。
「二班、装填」
「三班、撃て」
盾役の背後に身を隠し、射手は佐藤に向かって発砲を続けながら前進していく。その間も、佐藤の身体から血と黒い粒子が絶え間なく吹き出し続けている。
曽我部「帽子が動けない……こんなにも簡単に……」
戸崎「当然だ。IBM対策と射撃の技術があっての作戦だが、SAT隊員五十名、警備員相手とはワケが違う」
驚く曽我部に、戸崎は展開される作戦の推移を見つめながら、落ちついた声で言った。
戸崎「奴は人間をナメすぎた」
組み立てられた担架に佐藤をのせ、手首を拘束帯で固定するのを確認すると、指揮をとるSATの隊長が大声を銃撃の音にも負けない大声を張り上げた。
SAT隊長「殺しながら護送車まで運ぶぞ!」
IBM対策のための放水が雨のように降り注ぐなか、隊員たちは担架を二〇〇メートルほど先にある護送車まで運んでいく。担架の運び手と銃撃を担当する射手の歩幅はほとんど同じで、移動のスピードも足の運びかたも同期してるようにぴったりだった。
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