新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
1- 20
475: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:43:26.12 ID:rkcK97lyO

コウマ陸佐「無理だ。SATの運用は従来の警察法の範囲内。それに報道ヘリまで出ているんだぞ。撃てるわけがない」

石丸「どうせ亜人に決まってるだろ!」

戸崎「殺してみない限り、あの男が亜人であるかどうか我々に判断はできません」


 戸崎の言葉に石丸は憮然としながら黙りこんだ。戸崎は、内心では石丸と同じことを考えたいた。厚生労働省前にIBMが(おそらく複数)存在していたことはほぼ確実であり、現に佐藤側に管理委員会が存在を把握していなかった亜人がこうしてテロに参加しているのだ。投降している観測手を射殺すれば、警視総監の首が飛ぶだろうが、それでもあの観測手は射殺し無力化すべきだと戸崎は思った(戸崎が現場指揮官であったなら、間違いなくそうした)。

 佐藤側の狙撃手が田中ではないことも、戸崎の胸中に懸念を生んだ。狙撃による援護を田中が担当していないとすると、残された可能性はひとつしかない。だが、戸崎にはなにもできない。曽我部の言った通り、亜人管理委員会はコンサルタントとして作戦立案に協力したが、警察による具体的な検討に参加はかなわず、現場の作戦指揮に関わることも出来なかった。厚生労働省前のIBM集合の可能性についても意見を提出したが、それがどこまでこの作戦に反映されたのかも不明だ。

 戸崎はただ、据わったように動かない眼で事態の推移を見守るしかない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice